SHOW CASE 7

私達がコラボレーションをさせて頂く際に重要なポイントがいくつかあります。
例えば、比較的インテリアデザイナーの方々とのセッションが多い中で、グラフィックデザイナーとしては普段なじみのない物や事に対して積極的に入り込んで行く事もその大きな一つであると思います。グラフィックの中に閉じこもって、グラフィックの中だけで見解を出すというのが時には大きなパワーになることが有るのも事実なのですが、大抵の場合は知らなかった素材や、図面上の寸法感など出来うる限りお尋ねしたり、サンプルを送って頂いたり、あるいは紙で実物大のものを作って検証したりすることを長年に渡って実行してきたことが今になって私達のひとつの特徴となって現れているような気がします。
2007年の冬。上記の写真の現場は東京駅の地下街。私達はこの現場に入る事はなかったのですが、京都の徳本デザインの徳本さんや半谷さんと幾度ものやりとりをさせていただきました。
ここでもgaralia.jpのグラフィックパターン利用して、全面ガラス、後面ミラーの上にそれぞれ、フロストシートと乳版シートを貼り、その見え方についての意見交換をさせていただきながら出来上がった例です。京都の甘党のお店ということで竹林の具象を用いて、より広く感じて頂ける事そして、和の情緒でひとときを安らいで頂く事ができればと・・・・・・・。


PLUGGED&UNPLUGGED

いつも初めてお会いする方々と交換する名刺。
”ほぉ〜黒い名刺ですかぁ〜。かっこいいですねぇ、ブラックさんですから黒なねぇ〜”・・・・・。と皆様方から反応をいただく度に”商売道具ですからぁ〜”とわけの解ったような解らないような返事をしてしまいます。
左のはBLACK GRAPHICSとしての最初のもの、そして右が現在も使用させて頂いている私達の名刺です。真っ黒な名刺にさほど変化はありませんが、当初からPLUGGED&UNPLUGGEDという制作コンセプトを掲げて始動したBLACK GRAPHICSは手作業で行っていた制作も1985年位から徐々にコンピュータでの制作へ移行し始め1995年頃にはほぼデジタルでの制作に移行してしまいました。
手で創るアナログの何ともいえない良さをいつまでも忘れる事のないよう、そしてデジタルの素晴らしさを積極的に導入していこうと両面の意欲的な取り組みを掲げて社名を変更した時期でもありました。そういったコンセプトを如実に現したのが、社名ロゴ。デジタルとアナログの融合を一見して理解して頂けるようにと制作いたしました。
永年のグラフィックデザイン生活のなかで、たった一度だけ業界の公式コンペティションに出品したのが左側の名刺をはじめとする弊社のスティショナリー。TDC(東京タイポディレクターズ)の約100分の1の門を突破して入選したことも今となっては懐かしい思いでとなりました。
これからも、デジタルでなければならない事、アナログでしか表現で事。PLUGGED&UNPLUGGEDを徹底的に見つめて行きたいと思ってます。


ハングル文字は面白い

壁画の話ついでにもう一丁・・・。
2000年、と随分前のことですが、当時、(株)ちゃんと。の取締役をされていた川西氏が独立して韓流レストランを立ち上げたときの事。”神腑菜辛”(かぷさいしん)のネーミングは(株)ちゃんと。のBOSS岡田賢一郎氏の命名。インテリアデザインはSWANS I.D.土壁(珪藻土壁)や壁を覆う帆布にハングル文字をざっくりとした感じで書いて雰囲気を盛り上げようと、内装引き渡しとオープンの間隙をぬって挑戦することになりました。
梯子や脚立を使う事もなく、また、絵を描く事もないシチュエーションでまず、日本語で文章を作りプロの方にハングルに訳してもらい、それを書いて行くというものでした。
午後からお店に入り夜の9時位に終了の予定でスタート。ハングル文字はなんとなくカタカナっぽいイメージを持っていたのですが、いざ仕事にかかると理解できない、読めない・・・・・。
とたんにお先真っ暗に!日本語や英語の仕事であれば、当時壁画などの仕事のアシストをしてくれていた井上恭伸君に僕のすぐそばで原稿を読み上げてもらい、レイアウトを考えながら書いて行くといういつものシステムが初っ端からもろくも崩れ落ちてしまいました。原稿を読み上げるはずの井上君もどう読んでいいのかも解らないし、原稿を手にして見ても、形がにていて、一体今どこまで書き進んでるのかさえ、あやふやで、休み休みでなければとんでもない間違いを引き起こすぞと二人でその進め方を考えました。結果、漢字でいうところのつくりとへん。あるいは上の部首と下の部首それぞれに分けて伝えてもらう事にしました。たとえば”左右2部構成、左は豆の上の横棒のないもの、右はカタカナのト”という具合に・・・・・・(^l^)/。ただ、どうにも表現の出来ない形は二人の共通の知り合いの人の名前を総動員して、例えばスタッフの名前などをあてがって読み上げてもらいました。なんとか書き上げたのは朝日が街に一杯に広がって、窓を通して室内に入り始めてから随分立った頃でした。それでも、難解なハングル文字に人の名前を借りて付けるたびに二人でケラケラと笑い倒しながら進める作業はちょっぴり楽しいものでした。どなたかまた、ハングル文字を壁に書かせてくださいな!面白い文字に名前をつけたい人一杯おるんですわ。井上君また手伝って頂戴!!